《ABL》
【6月11日:今朝の状況】
※為替(ドル/円)ドル=157円06銭【08:30現在】
※N.Y.ダウ:38,868.04(+69.05)
※銅LMEセツルメント($/t)
①午前売:9694.5(-145.5)
②午後売:ー
※COMEX当限セツル($/ポンド、銅以外は$/トロイオンス)
③銅:4.5565(+0.062)
④金:2307.7(+2.5)
※WTI 原油先物($/bbl)
⑤77.74(+2.21)
※本日時点予想計算値:国内銅建値 (/kg)
①ロンドン午前:1570円
②ロンドン午後:ー
③N.Y. : 1630円
※ニューヨーク為替引値(円)
157.02-157.05(0.32円安-0.32円安)
【6月10日:昨日の状況】
※国内銅建値1610円 (6月7日より+40円)
【末尾にお知らせあり】
《ABL》
※銀行から資金を調達する際に、土地などの「不動産」
を担保にすることがあります。これに対して、在庫など
「動産」を担保にして借り入れをする仕組み:ABL(★
注)があります。
※運転資金として銀行から借入をするには、金額に限度
があります。
※会社の内容(財務状況や将来性)にもよるのですが、
年間売上10億円、自己資本1億円の総資本3億円(借入金
2億円)の会社があるとします。
※今の時点で銀行からの借入金が2億円あるので、この
あと、更に1億円借金をしようとすると銀行は担保の提
供を要求します。もし会社がつぶれた場合は、担保設定
した不動産(土地)を差し押さえる為です。
※このとき、銀行に差し出す担保を不動産でなく、動産
にしたのがABLです。
※弊社は、かつてこの仕組みを利用し、非鉄金属スク
ラップの在庫(具体的には銅くず)を担保設定した借入
をしておりましたが、今年に入り、担保設定を解除、こ
の契約を取りやめました。
※なぜかというと、借入の条件があまりにも悪いから
です。
※例えば、ヤードに3億円の銅くず在庫があるとして、
これを第三者機関に依頼して評価させると、約6割
(1・8億円)の評価にしかなりません。更に銀行は評
価額1・8億円に対してその6割しか貸し出しをしない
ので、3億円に対して借入できる金額は、たったの
1・08億円になるのです。
3億円 Ⅹ 0.6 Ⅹ 0.6 =1.08億円
※弊社にしてみれば、会社が本当に行き詰まり潰れた
場合、3億円の銅くず在庫(現物)を銀行が全部持って
行ってしまうのですから、「おめーら銀行はほぼほぼ
ノーリスクじゃねーかー」と思うわけです。
※総資本3億円(自己資本1:他人資本2)のうち、
当初借入2億円+ABL借入1.08億円
=3.08億円
≒3.00億円(動産担保)
※ところがこのABLを利用した借入を返した途端に、
この相場高騰で、資金は不足してきています。
大見栄をきってそんな融資は要りませんと言った、
舌の根も乾かないうちに、やっぱり貸してくれま
せんか?
と、何とも恥ずかしい要請をしています。
(★注)ABL(Asset Based Lending):(集合動産、
在庫、売掛債権等)を担保として活用する金融手法。
【お知らせ】明日よりコラムお休みします。再開は、
6/20を予定しております。
※雑線(ヤード持込):【6月10日現在】
【1】ワイヤーハーネス:600円前後
【2】雑線エフケーブル(VVF):580円前後
【3】雑線・一般(42ー43%):510円前後
【4】雑線B :390-420円
【5】家電線:付き物を取り売買可
【注意1:参考価格。理論値につき確認後の契約条件】
【注意2:大口=約10トン】
以上